iTunes connectで入金口座の登録をしよう

2012/09/07

iTunes connectこれから自作のiPhoneアプリで一儲けしてやるぜー!! と意気込んでいる人はやっておかなくちゃいけないことがあります。
ズバリ入金口座の登録です。この設定をしておかないと、爆発的にアプリが売れたとしても入金先が無いということになります!!
その設定は相変わらず英語でわかりにくかったりするので、ここでやり方を紹介したいと思います。

そ・の・ま・え・に…

Apple社はアメリカの会社ですから、基本通貨はドルで考えます。
ドルを円に替えるためには手数料が発生します。
少し前まではiPhoneアプリの売上もこの手数料がかかったようで、最大だと¥4,000くらい掛かったそうです。
こいつは困ったもんだと思っていたんですが、昨年から日本の開発者への支払いに対して、Apple社が“全銀システム”に対応しました。
これによりアプリの売上の支払い手数料が掛からなくなりました。
そこで大事なポイントは2点です。
1.全銀システム(zengin code)をちゃんと指定すること。
2.口座名義はカタカナで行うこと。

実は、私もこの手数料問題についていろいろ危惧していて、Citi Bankに口座を開いたりと準備をしたのですが、
いろいろ調べてみると昨年変更があったことが分りました…。

さて、入金口座の設定などはリリースアプリの管理などを行うiTunes connectで行います。
Contracts, Tax, and Bankingのページで設定をしましょう。

iTunes connect

有料アプリについての契約かiAdについての契約かを選択します。
どうせなら、両方しちゃいましょう。
“Request”をクリックすると設定できます。

iTunes connect

設定するときに住所に変更がないか訊かれます。
変更がなければそのまま”Save”しましょう

iTunes connect

“Review Agreement”(同意書)が表示されますので問題なければアグリーしときましょう。
次に”Contact Info”、”Bank Info”、”Tax Info”の設定をそれぞれ行います。

iTunes connect

まずは”Contact Info”から。Company Contactsという画面が出てくるので、”Add New Contact”ボタンをクリックしましょう。
名前、メアド、Title(肩書き)、電話番号を入力します。Fax番号はオプションで必須ではありません。
Contact情報を入力し保存すると、Senior ManagementやFinancialなどの役職で設定が行えるようになります。
個人開発者は全部1人でやってるわけですから、全部の役職を担当していることにすればいいじゃないでしょうか。

iTunes connect

これで右下の”Done”ボタンを押したら設定終了です。
続いて”Bank Info”の設定をしましょう。
設定画面を開くと”Choose Bank Account”という横に”Select One”というプルダウンメニューが表示されています。
しかし、設定をしなくてはこれを選ぶことはできません。
“Add Bank Account”で銀行口座の設定を行いましょう。

iTunes connect

口座の設定では、まず自分の口座がある銀行の国を訊ねられます。
そして”Japan”で設定すると”Zengin Code”の入力画面が表れます。
先に記述した正確に登録しましょうというアレですね。
Zengin Codeは銀行コードと支店コードの組み合わせですが、この入力画面からも検索することができます。
ただし、日本語で”みずほ銀行”と打っても検索は出てきません。
検索キーを”=”から”starts with”にして、mizuhoなどの文字列で検索してみてください。
続いて銀行のPostal Code(郵便番号)を入力したら、さっくりZengin Codeが見つかります。

Zengin Codeが入力されたら銀行の名前と住所が自動的に入力されます(なぜか支店名は入力されない)。
続いて7桁の銀行口座を入力しましょう(確認のため2度入力)。
Account Holder Nameは口座名義です。
この口座の名義がカタカナの場合、カタカナで入力しましょう!!
注意書きにも書かれていますが、銀行に登録した文字列と一致しない場合は支払いが滞る可能性があるそうですよ。
Bank Account Typeは”普通”か”当座”を選べます。
ローマ字表記で”FUTU”や”TOZA”と書いてるので迷うことはありません。
Bank Account CurrencyはJPY-Japanese Yenを選びましょう。

iTunes conncet

これだけ入力したら確認画面が表示されるので、問題がなければSaveしましょう。
これでようやく、Bank Infoの設定ができます。

さあ、続いて”Tax Info”の設定です。
アメリカ、カナダ、オーストラリア(有料アプリの設定のみ)から選択できるのでアメリカを選びましょう。

iTunes connect

まず、あなたはアメリカ市民(アメリカ在住)ですか? と訊かれます。
Noですね。
続いてアメリカで事業をしていますか? と訊かれます。
Noですよ。
この2つの質問のNoをすることでCertificate of Foreign Status Beneficial Ownerのページが表示されます。
これは”米国非居住者用の免税書類”のようです(多分…)。
一度送信すると変更することは出来ないので注意しましょう。
基本的には”Individual or Organization Name”や”Country of incorporation”など登録している情報は既に入力されています。
入力するのは”Type of Beneficial Owner”と”Title”くらいです。
“Type of Beneficial Owner”は個人開発者の場合は”Individual/Solo Proprietor”を選択しましょう。
Titleは肩書きのことなので、Contact Infoで設定した肩書きを入力しましょう。
あと”I declare that〜”で始まる宣誓分にチェックを入れなければいけません。
これで入力は終了です。
そして右下の”Confirm”ボタンを押すと、下記の注意を促されます。
“Once you submit this form, you will not be able to make change via iTunes Connect.”

iTunes connect

一回提出しちゃったら、変更することは出来ないよーってことですね。念入りです…。
そして右下のボタンがConfirmからSubmitに変わりました。
これでSubmitを押すと”Tax Info”の設定は終了です。
iAdの設定も有料アプリの設定も基本的には同じです。一度やってしまえば、簡単でしょう。
おつかれさまでした〜。

この記事を執筆するにあたり以下のサイトを参考にさせて頂きました。
ありがとうございました!!

iPhone使いへの道 Contracts, Tax, and Banking 銀行と税金の契約
Macで遊んでる「アプリの売上代金を手数料なしで全額受け取る方法」
あらきんぐのiPhoneアプリ開発ブログ iPhoneアプリの売上金を手数料0円で受け取る方法



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iPhoneアプリ申請の道 Part3

2012/05/09

前回のブログではiTunes Connectでのアプリ申請の手順を紹介しました。
アプリ申請まであとちょっとです。
今回はXcode4.3を使ったアプリのアップロードです。

まずは申請するアプリのプロジェクトファイルを開きます。
プロジェクトの設定画面のBuild LocationsのPer-configuration Build Products PathにDistributionの項目を追加します。
同じくPer-configuration Intermediate Build Puroducts PathにもDistributionの項目を追加しました。
※これはディストリビューション用にプロジェクトファイルのアーカイブを作成するために必要なのだと思います。←違うかも。

また設定画面のCode SigningのCode Signing IdentityのDistributionの項目をiPhone Distributionに設定しました。

Step12

続いてProductメニューからArchiveを実行します。
成功したらOrganizerのArchivesの画面が開きます。

右側に”Validate”と””Distribute”のボタンがあるので、まずはValidateボタンを押してアプリの検証を行います。
iTunes Connectのユーザー名とパスワードを求められるので入力して実行してください。
検証が成功したらArchivesの画面にPassed Validationというステータスの項目が出来ます。

step13_Image

続いてDistributeボタンを押します。
※これが以前のXcodeのバージョンだと”Submit”ボタンでした。
App Storeで一般公開するのか、Ad-Hocなのか訊かれるので適切なのを選びましょう。
これでNextボタンを押すとプロジェクトファイルのアップロードが始まります。

Step14

アップロードができたらSubmittedというステータスの項目が出来ました。

ここまで済むとiTunes Storeから”Your app status is Waiting For Review”というメールが届きます。
iTunes Connectにアクセスしてみると確かにステータスが”Waiting For Review”になりました。
これはApp Storeの審査待ちの状態です。
大体一週間くらいで、このステータスが”In Review”に変わり審査が始まります。
※これもメールで通知が来ます。

審査が通れば、このステータスは”Ready for Sale”に変わります。

step15_image
では、審査が通らなければ…。
“App Submission Feedback”というメールが送られてきます。
そしてiTunes ConnectにアクセスするとRejectedの文字が…。
つまり審査が通らなかったわけですね。

“Resolution Center”というページをチェックすると、審査が通らなかった理由が書かれています。
申請を取りやめて、指摘された部分を改善をしてから再度アップロードしましょう!!



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iPhoneアプリ申請の道 Part2

shinseinomiti2
2012/05/08

またしても、お久しぶりのブログです。
さて前回のブログに引き続きiPhoneアプリ申請の手順を紹介します。

iTunes Connectで申請手続きを行っているとBundle IDという項目を埋めなくてはいけませんでした。Bundle IDとはこれから申請しようとしているアプリのプロジェクトファイルのIDです。iOSアプリ開発者のためのサイト”iOS Dev Center”で設定しなくてはいけません。

しかし、ここにはBundle IDを設定する場所はありません。が、App IDsというものを設定する場所はあります。
iOS Dev Centerの説明によるとApp IDsとは “Bundle Seed ID” and a traditional CF Bundle ID (or Bundle Identifier)と記述されています。どうやらこれがBundle IDになるっぽいです。
STEP5_image
さて、Bundle IDを作るためにはプロビジョニングファイルというものを作成しなくてはいけません。プロビジョニングファイルとはアプリを公開するための前準備に必要なものであり、このファイルにはApp ID、開発者ID、デバイスIDが埋め込まれています。要するにプロビジョニングファイルとはアプリとそれを作った開発者を一致させる証明書みたいなものですね。

では、App IDの設定をします。このIDは好きな文字列で付けてもかまわないっぽいんですが、アップルは”逆ドメイン名の形式の文字列を使用”することを勧めています(例:com.domainname.appname)。
まあ、言う通りにしておきましょう。
さて、IDを入力して”Submit”ボタンを押すとApp ID’sが登録されました。

それでは、ようやくプロビジョニングファイルの作成です。
“Provisioning”作成画面で、Distributionタブから”New Profile”を作成します。

STEP6_image

ここでの設定は以下の通りです。
・Distribution Method=”App Store”か”Ad Hoc”を選択する。
※Ad Hocとは限定的に使用する場合に選択します(社内のみで試用するアプリとか公開しないもの)。App Storeは一般公開です。
・Profile Name=プロフィール欄に反映される名前です。
・Distribution Certificate=開発者証明書の意味ですね。
・App ID=さきほど作ったApp IDを選択します。
以上の設定をしてSubmitボタンを押すとProvisioning Profileが作成されます。

Step7image

このファイルをダウンロードし、ダブルクリックして実行します。

step8_image

さて、iTunes Connectに戻りまます。
Bundle IDの設定項目で、作成したProvisioning Profileが反映されています。
もちろんこれを選択します。

続いて以下の設定を行います。
・Availability Date=アプリの公開日。
・Price Tier=アプリの価格。
・Discount for Educational Institutions=教育機関向け割引。
※App Store Pricing Matrixをクリックすると販売価格一覧表が表示されます。

Step9_image

さらに以下の設定を行います。
・Version Number=アプリのバージョンナンバーです。
・Copyright=このアプリの帰属先ですね。
・Primary Category=第一カテゴリ。これがAppStoreのカテゴリに反映されます。
・Secondary Category (optional)=第二のカテゴリー。
・Review Notes (optional)=審査のためのアプリの説明などを書く。

お次はアプリに以下の表現が入るかどうかチェックを入れます。

・Cartoon or Fantasy Violence=ファンタジーやアニメキャラによる暴力描写。
・Realistic Violence=リアルな暴力描写。
・Sexual Content or Nudity=性的なコンテンツやヌード。
・Profanity or Crude Humor=冒涜的もしくは下品なユーモア。
・Alcohol, Tobacco, or Drug Use or References=アルコール、タバコ、薬物使用に関すること。
・Mature/Suggestive Themes=みだらで挑発的な内容か。
・Simulated Gambling=ギャンブル的なものかどうか。
・Horror/Fear Themes=ホラー的な内容か。
・Prolonged Graphic or Sadistic Realistic Violence=サディスティックな暴力描写。
・Graphic Sexual Content and Nudity=性的なヌード描写。
このチェック項目によって、アプリのレーディングが決まります。

Step10

最後にメタデータを記述します。
メタデータはユーザーがApp Storeでこのアプリを探すときに関係してくるものです。
なので、ちゃんと考えて記入しましょう。

項目は以下の通りです。
・Description=これはApp Storeに表示されるアプリの説明文です。
・Keywords=検索のためのキーワードです。複数のキーワードを設定する場合はカンマで区切って入力します。
・Support Email Address=自分のメアドなどを入れましょう。
・Support URL=アプリのサポートサイトですね。Facebookページでも良いっぽいです。
・Marketing URL (optional)=アプリ専用のプロモーションサイトということでしょうか。まあオプションなのであれば記入。

・EULA=使用許諾契約書を提供する場合に設定します。私は面倒なので設定しません。設定しなければお任せです。

そして最大5枚までのスクリーンショットをアップできます。iPad用のスクリーンショットもあればアップします。
最後にアプリ内で暗号化処理があるかどうかを訊かれます。

step11_image

これでiTunes Connectの設定は完了しました!!
アプリのステータスがwaiting for uploadになっています。
じゃあ、Xcodeでデータをアップしましょう!!




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iPhoneアプリ申請の道 Part1

2012/04/14

勉強会イメージ
お久しぶりのブログです。
先日、onTheHammockのクリエイターとiPhoneアプリ申請のための勉強会を行いました。
っつても参加人数3人ですが。

さてiPhoneアプリの申請は、iTunes ConnectというWebベースのツールで行います。
このツールは基本的に英語がベースとなっています。
…やっかいですね。

でもググれば申請方法を紹介したWebサイトは多数あります。
私もその先達の教示によって、アプリ申請を行いました。
ただ、この申請のやり方っていうのも細かなところでちょこちょこと変わったりするんです。
なので、onTheHammockとしても申請手順(2012年4月時点)を記録しておくことにしました。

Step1

まず申請のための必要素材はあらかじめ準備しておきましょう。
アプリ申請に必要な素材とは以下のものになります。

・アプリ名(App Name)
・アプリの説明文(Description)
・検索のためのキーワード(keywords)
・サポート用メアド(Support Email Address)
・サポート用サイト(Support URL)
・そのアプリのプロジェクトバンドルファイル
・アプリのアイコン
・スクリーンショット

なぜ事前準備が必要なのかというと、上記のことをああだこうだと準備しながら設定しているとタイムアウトして入力した情報が消えてしまうからです。

Step2

ではiTunes Connectでアプリの登録をしましょう。

1.まずはiTunes Connectにログインします。
2.”Manage your application”(あなたのアプリ管理ページ)に入ります。
3.”Add new app”(新しいアプリの追加)ボタンを押します。

Step3

4.App Information”にアプリ情報を記入します。

さて、この4で「???」な部分が出てきます。

“App Information”に記入するのは下記の項目です。
・Default Language
・App Name
・SKU Number
・Bundle ID

Step4

言語設定とアプリの名前の記入の仕方はわかると思います。
問題はSKUとBundle IDです。

SKU NumberとはStock keeping unitの略です。まあ在庫管理番号みたいなものと考えればいいでしょう。なので好きな英数字を付けましょう。当然、いくつもアプリを申請してる人は重複がないようにしなくちゃいけないです。管理番号ですから。

BundleIDは自分がつくったアプリのプロジェクトファイル(プロジェクトを構成するファイル群)を識別するものです。要するにアプリのIDのことです。これはiTunes Connectで適当に設定するわけにはいきません。iOS Dev Centerで行う必要があります。
ただ。申請の時点でまだBundle IDを作ってない場合は、iTunes connectからiOS Deperoper Centerに飛んで作ることが出来ます。
※実は今回、私は作るのを忘れてました!! なので、申請時に作りました!!

さて長くなりそうなので、以降の手順は次回のブログで紹介します!!




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