事の始まりというのは、あっけないものです。
半年前、私はiPhoneアプリを作るためにObjective-Cという言語を身につけようと悪戦苦闘していました。
これがなかなか思うようにいかない。
本を読んで学習して、わかったつもりではいるけど、
正しく理解しているのかと自分に問うと心もとない。
まるで濃い霧のなかを歩いてはいるんだけど、目的地に向かってるのかどうかはわからない感じでした。
そこで、ちょっとした試みを自分に課してみました。
あるSNSで「こういうアプリを作ります」と宣言してみたんです。
そして、その進捗状況を毎日公開することにしました。
そうやって人の目に晒すことで、自分にプレッシャーを与えてみたわけです。
それはキャラクターを使った英語学習アプリでした。
もちろん非常にシンプルなものです。
でも、アプリとしての体裁を成すには、
クリアしなくちゃいけないハードルがいくつもある。
それを一つひとつ機能を実装していきました。
そのアプリはちょうど7日で出来上がりました。
壁にぶつかったり、乗り越えたりとなかなかサスペンスフルな7日間でした。
そして、これが自分のなかでブレイクスルーになりました。
ビジョンとプロセスが描ければ、目的地に到達することは出来る。
※生まれて初めて制作したアプリ「What day is it today?」。今日の曜日を英語で答えるというもの。
さて、この英語学習アプリを面白いと言ってくれたのが、イラストレーターのSachicoさんでした。
彼女はLAに留学した経験もあり、英語が堪能です。
しかもキャラクターを描くこともできる。
このアプリを製品として完成させるのには打って付けの人物です。
始まりは軽いノリでした。
「このアプリ用のキャラと英語の問題を作ってくんないかな。ギャラは売上の50%でっ!」
「その話ノッた!!」
こんな感じです。
そしてSachicoさんとのプロジェクトが始まりました。
それはこのレーベルへと繋がっています。
※先月リリースしたCatchUpArconsというゲームはこの英語学習アプリのスピンオフ的なものだったりします。
onTheHammockは、このように進行しているプロジェクトが3つあります。
この3つをリリースしたらレーベルも本格始動できるんじゃないかな。
フットワークは軽く、中身は濃いレーベルとして、いろんなクリエイターと面白いアプリをリリースしていきたいです。
onTheHammock・桑村治良