ハラクダス


起きたら、サチコ(嫁)がハラをくだした。何も食えないというので、なんとなくそのまま仕事。停電になるまでは、仕事するかと朝飯抜きで仕事する。計画停電にも慣れてきた。

ネパールでは大地震が起こるずっと前から計画停電を行っている。この国は基本的にいつでも電力不足なので、いざという時に備えて計画停電を行っている。計画停電が行われるのは午前と午後で地区と曜日によってその日の計画停電のスケジュールが決まっている。現在、ポカラのBaidam地区に滞在している我々はグループ4に属し、月曜日は早朝6:00〜9:00と14:00〜17:00が停電となる。高級ホテルに滞在していたら、予備電力などがあるかもしれないが、残念ながら我々はBクラスのホテルに滞在しているので、面白いほどに予定時間になるとピタッと停電になる。クーラーが止まり、天井のファンが回転速度がゆるやかになり、止まる。

ネパール計画停電表(25 April 2015)

もちろん、計画停電があることを知らないでネパールに来たわけじゃない。しかし、なんとかなるんじゃないかと思っていた。こっちで仕事するぞと夫婦2人して、バッテリーの持ちが悪いMacBookAirで乗り込んできた。まぁ、楽観的過ぎた。
クーラーやファンが止まったら、まあ仕事にならない。精神的にだらーとしてしまう。そうなると、もう計画停電を中心に生活をするようになるわけだ。電気が使えると、さてやれる仕事をやるぞとなり、やれない時はやらない。仕事をやめてどっかにいく。しかし、これは案外良いのかもしれない。

そうしうわけで、停電前にやれるだけやろうと集中して仕事をしていたのだが、サチコ(社員)は集中できるわけもなくグデっとしていた。このまま休めばいいのだけど、停電が来るとなかなか気持ちよく休むこともできない。

とりあえず停電直前にロビーに行き、ここでの宿泊期間をオーナーに伝える。わりと気持ちよく、景色もよいこのホテルには1週間滞在することにした。宿泊費は本来1日24ドルのところを1日20ドルにディスカウントしてもらった。

さて、今度は歩いて薬屋へ。サチコ(妻)の腹の具合を直さなくてはいけない。300ルピーで薬を買う。

続いて銀行で20,000円をルピーに。約16,000ルピー。

これまで飯を食っていなかったので、レストランへ。ピザの太巻きみたいなのとエベレストビール。当然、ホテルから銀行までの道のりで汗をかきまくっているので、冷えたビールはとにかく美味い。しかし、妻はグロッキー。今度は熱射病にやられてしまったようだ。急いでホテルに戻ってずどんと沈没。なんかダルいと思ったら自分も腹をくだしていた。おかげで、死んだようにだらんと過ごすことができた。
ビールを飲みながら、チルアウトな音楽をかけて、なにもしない。けだるくて何もできない。まだ、停電は解けずに暑くて、気だるい。そもそも病人なので気だるい。雨が降る。外にはヒマラヤ山脈。雨がやむと2つの平行する大きな虹が天井に向かって伸びていた。それからも音楽を聴きながらずっとぼーとしてた。