クイズアプリ:RainbowApps iPhoneアプリマスターコース講座紹介5

2012/11/26

05:クイズアプリ

Counter
RainbowApps iPhoneアプリマスターコースの第5講では、クイズアプリの制作を行います。このアプリはランダムで10問の問題を出題し、ユーザーがそれに○か×で答えるゲームです。スコア画面では正解率と、得点に応じた評価画像が表示されます。
第5講のポイントはStoryboardを使った画面遷移の方法を学ぶことです。このアプリはスタート画面、ゲーム本編、結果画面がそれぞれ3つのViewControllerで管理します。スタート画面に設置されたボタンを押すと、ゲーム画面に遷移し、ユーザーが10問の問題に答えた時点でスコア画面に遷移します。スコア画面に設置されたボタンを押すとスタート画面へと遷移します。

クイズアプリ

上の画像がスタート画面→ゲーム画面→結果画面→スタート画面を繋いだStoryboardとなります。スタートボタンからゲーム画面への遷移はStoryboard上だけで設定できます。SegueでボタンからゲームをコントロールするViewControllerをつなぐだけです。結果画面からスタート画面への遷移もボタンをSegueでボタンからゲームをスタート画面を管理するViewControllerをつなぐだけで行えます。しかしゲーム画面から結果画面へと遷移するためには”ユーザーが問題に10問答える”という条件が必要となります。その遷移設定はStoryboard Segueで遷移のためのIdentifierを設定し、遷移するためのコードを書く必要があります。

この講義では3つのViewControllerクラスと、問題をCSVファイルを読み込み初期化して、ゲーム画面を管理するViewControllerに受け渡す独自クラスを制作します。
スタート画面を管理するViewControllerクラスには何も記述するコードはありません。Storyboard上でラベル、テキストビュー、ボタンを設置し、ゲーム画面の設定までおこなっているからです。

ゲーム画面を管理するViewControllerクラスでは、独自クラスから問題を受け取り可変配列を扱えるNSMutableArrayに格納します。この可変配列を使って、10問のなかで同じ問題を出すことなくランダムに出題する仕組みを作ります。問題が10問出題されたらperformSegueWithIdentifier:メソッドを使って、結果画面へと遷移するコードを書きます。この時にStoryboard上で設定したIdentifierが必要となります。またprepareForSegue:メソッドを使用し、ゲーム画面で取得した正答率を結果画面へと受け渡します。

結果画面を管理するViewControllerでは、正答率をゲームViewControllerから参照するpropertyに対応した変数を宣言し、正答率とその正答率に応じて画像を表示するコードを記述します。

クイズアプリ
この講座ではStoryboarを使った画面遷移と、CSVファイルの読み込み、そしてランダムに問題を取り出すテクニックを学べます。また、このクイズアプリを応用すれば、簡単にオリジナルアプリの作成をすることができるでしょう。Segueの使い方をマスターすることで複数の画面を使ったアプリの制作も行えるようになります。

TEXT : 桑村治良(onTheHammock)

Rainbow Apps iPhoneアプリマスターコース講座紹介ブログ
講座紹介1:初めてのiOSアプリ
講座紹介2:カウンター
講座紹介3:ドル円換算機
講座紹介4:手拍子アプリ
講座紹介5:クイズアプリ
講座紹介6:ジェスチャーフラッシュ


 

オン・ザ・ハンモック野外活動

onTheHammock ミウライフ 三浦+Life
2012/11/19

MIULifeミウライフ

冒険生活と野外活動:ミウライフ(三浦+Life)

onTheHammock(オン・ザ・ハンモック)では、定期的に野外活動を行っております。とはいっても、現在は趣味の範囲での活動です。メンバーが、アウトドアや自然が好きなことから、休日や夏休みを利用して、キャンプやトレイル、森林保全や農業ボランティアなどを行っています。


活動拠点が神奈川県三浦市のはずれなので、自然に囲まれています。作業所の庭には畑があり、採れたてのお野菜を使って、庭で焚火BBQなども行っています。また、太陽の光のもと、庭のハンモックにゆらゆらと揺られながら、ミーティングやアイディア出しを楽んでいます。

IT × 自然:バランス

作業場所から都内へ打合せへ行く時は、若干「旅」のような感覚です(笑)。都心(例えば渋谷)までなら、移動時間は、片道2時間弱かかります。しかし、onTheHammockの仕事(アプリ開発やウェブサイト制作、デザインワークなど)は、インターネット環境とMacさえあれば、どこにいても仕事が出来てしまいます。メールやSkype、LINEなどを使って、海外のクライアントともやり取りをしています。まさに、世界中どこにいても仕事ができる「ノマドワーク」的な働き方です。


大好きな自然に囲まれて、無駄のない生活を心がけていますが、これはITの進化があるからこそ、成り立つワークスタイル。 人間は自然(地球)と共存しており、このバランスが崩れると大変なことになりますね。人間が生活しやすいように、便利さの追求をとめどなく推し進めた結果、取り返しのつかないほどの自然破壊に繋がってしまったり…。


自然エネルギーをバランスよく利用するために、節電を心がける事は大切です。 しかし、電気がなくては現状の仕事や生活を維持できないのも事実です。インターネットの普及により、世界中の人々が簡単に繋がりを持てるようになったのは、やはり電気やITの発展があってのことです。ということで、自然にもITの進化にも感謝!

サバイバル経験の必要性:「生きる力」

アウトドア好きなオン・ザ・ハンモックは、「野外活動」を小学校の必須授業科目に付け加えるべきではないか?と考えます。年間数時間ではなく、週に1度でも良いと思うので、サバイバル&アドベンチャー活動を取り入れることで、こどもたちの「自分で考えて、自分で行動する力」が、身に付くキッカケになるのではないでしょうか。そして、私たち人間も『自然の一部』であることを体験して学べるのではないでしょうか。


オン・ザ・ハンモック設立後、初めての夏休みには、長野県と新潟県の山峡「信越トレイル80km」の踏破に挑戦しました。信越トレイルでは、2012年からテント泊が可能になったので(スタート〜ゴール間に、数カ所にテント場ができました)、テント泊で移動しながら、数日かけてトレイルを歩きました。


「信越トレイル」の詳細は、ブログにて公開して行きますが、この経験を通して、以前にも増して、「サバイバル経験」は生きて行く中でとても大切だと感じました。 現代では、料理や洗濯など全てがオートメーション化されて、ボタン一つでお湯を沸かすこともお米を炊くこともできます。


しかし、野外生活ではそういう訳には行きません。暖かくて安全な家ではなく、テント泊ですから、突然の豪雨や水源不足など、その状況に応じた判断力と行動が必要となってきます。 ”onTheHammock野外活動”では、それらを楽しんで行っていますが、雷や土砂崩れなどの自然災害は甘く見てはいけないので、真剣勝負でもあります。それが野外活動の醍醐味でもあるのです。


一度『便利で楽チンな生活』から離れて、原点に戻ってみると、日々当たり前のように使っている電気や水に対して、それらが供給されるのは当たり前ではないことに気づきます。そして、資源の大切さに気づき、私たちは全てが共存しあっていることを実感することが出来るのです。


また、ご飯や寝床が用意されていない野外活動では、それらを自分たちで決定し確保するわけですから、『自分で考えて自分で行動する力』が要求されます。まさに「生きる力」です。これは、サバイバル状況に限らず、人生のさまざまな日常的シーンで必要となる力です。


さらに、自然災害などでライフラインが断たれてしまった時、野外活動の基礎や知識を身につけておくことで、緊急時にどのような行動をとれば良いのか、対応しやすいでしょう。暖の取り方や寝床の確保、水の浄化方法や野に生息する食用植物などを知っているだけで、生死をわけることもあります。

今後の展開:こども達のために

私たちの持つITやデザイン技術を使って、何が出来るか?未来を担う子どもたちのために何を残せるか?出来ることは多々あります。オン・ザ・ハンモックは、自分たちの仕事や経験を通して、子どもたちに「私たちの地球のこと、人間と自然は共存していること、サバイバルテクニック(生きる力)」などを伝えて行きたいと思っています。大げさなことをやろうというわけではありません。楽しみながら逞しく自然と共存していきたいだけです。そして、そのような生活の楽しさや自然のなかで生きる知恵を伝えあって、一緒に学んでいけたらいいな♪と考えています。

onTheHammock:髙橋宰知子


STEP CAMP-アウトドア体験で災害時に役立つスキルを磨こう!のFacebookTwitterがスタートしました。よろしくお願いします!

STEP CAMP ステップキャンプ

 


 

手拍子アプリ:RainbowApps iPhoneアプリマスターコース講座紹介4

2012/11/15

04:手拍子アプリ

手拍子

RainbowApps iPhoneアプリマスターコースの第4講では、手拍子アプリの制作を行います。これはPickerというスロットのような選択メニューからカウント数を選び、ボタンを押すとそのカウント数だけ手拍子を繰り返すというものです。アプリとしてはあまり実用性は感じられないかもしれませんが、この講座ではオブジェクト指向プログラミング基礎概念や、クラス、インスタンス、メソッドの概念を学びます。これからObjective-cでアプリ開発をおこなっていく上では重要な講座です。

手拍子

オブジェクト指向型プログラミングを理解するためにこの講座では手拍子サウンドの初期化や再生、リピート処理を担う独自クラスの制作を行います。

オブジェクティブ指向

さて、なぜ独自のクラスを制作する必要があるのでしょうか?
ここで制作するような画面も遷移しないシンプルなアプリであれば、音声ファイルをコントロールする独立したクラスを作成する必要性はないかもしれません。インターフェイスを管理するView Controllerクラスに音声ファイルを再生する処理を書いてもいいと思います。
しかし、インターフェイス画面が切り替わるような複雑なアプリになってくると、各View Controllerクラスでいちいち同じ手順で音声ファイルを再生するためのコードを記述するのは面倒です。また、プログラムを管理する上でも機能を独立させておくほうがメンテナンスや更新を効率的に行えます。
このように目的や機能でクラスを作り、それが関連し合いながら全体を構成するプログラムを作っていくことをオブジェクト指向型プログラミングといいます。

例えば会社などに置き換えるとわかりやすいかもしれません。
個人の範囲で仕事をしていくのなら、個人事業主として営業・制作・販売・経理などを行っていくことができます。
しかし、事業の規模が大きくなってくると、営業部門、制作部門、販売部門、経理部門など機能ごとに分かれた部署が出来ます。もし経理の部署がなく、営業部門、制作部門、販売部門にそれぞれ経理機能を持たせたとしましょう。そうすると個々の経理担当者によって経理機能のクオリティは大きく左右されます。また、各経理担当者が知識やノウハウを共有するのも難しいかもしれません。独立した経理部署があれば、その機能に特化した知識やノウハウが蓄積でき、安定した経理機能を各々の部署に提供できます。

この会社の例えで言うところの部署にあたるのが、オブジェクティブ指向型プログラミングのクラスと呼ばれるものになります。

クラス、インスタンス

今回の手拍子アプリのように、エンジニアが独自のクラスを作成することも可能ですが、Objective-Cには既に知識やノウハウが蓄積された多くのクラスが用意されています。それが、これまでのアプリ制作でも使用してきたUILabelやUIButton、NSStringといったクラスになります。iOSアプリのプログラミングはこうした様々なクラスを利用し、自分でもクラスを制作して行っていきます。

そしてこのクラスを利用して、実際にプログラミングで使用するオブジェクトをインスタンスと呼びます。会社の経理部門でも実際に仕事をするのはその部署のAさんやBさんですよね。同じような作業をしているかもしれませんが、AさんとBさんがやっている仕事は異なります。このようにクラスに属して、個々の働きや役割を持つものがインスタンスとなります。

このインスタンスを使って具体的な操作をしていくことをメソッドと呼びますが、あらかじめObjective-Cに用意されているクラスには、メソッドやプロパティ(インスタンスに付加できる特性)も用意されています。
例えば第3講で使用した- (BOOL)textFieldShouldReturn:(UITextField *)textField;はUITextFieldというクラスに用意された、”キーボードのReturnを押したときに処理をする”というメソッドでした。
この第4講ではUIPickerViewクラスのメソッドを使ってピッカーの設定などを行っていきます。このような用意されたメソッドを使う上でも、Objective-c独特のメソッドの記述方法を理解しておくことは大事なことです。

手拍子

こうしたメソッドにはインスタンスに対しての処理を記述するインスタンスメソッド(-で始めるメソッド)と、クラスに対しての処理を記述するクラスメソッド(+で始まるメソッド)があります。
この講座では音声ファイルを再生するための独自クラスを制作しますが、View Controller上で独自クラスを呼び初期化処理を行うときに+で始まるクラスメソッドを使用します。

フレームワーク

さて、一口に音を再生するといっても、これはすごく大変な処理です。
そのためのプログラミングをイチから組んでいくとなると、膨大な時間が掛かり豊富な知識も必要になります。
そこで利用することになるのがフレームワークであり、音の再生や描画処理など汎用的な機能をまとめて提供しているものとなります。
今回、音を再生するためにはAudioToolBoxというフレームワークを使用しますが、そのためにはプロジェクトメニューからフレームワークの取り込み処理を行う必要があります。
しかし、なぜそのような便利な機能が最初から備わっていないのでしょうか?
今度はパソコンに例えてみましょう。購入したばかりのパソコンには基本的なソフトしかインストールされていません。この基本的な状態からデザイナーはデザインソフトをインストールし、営業マンはOfficeなどのビジネスソフトをインストールしたりして自分に必要な機能を付加していきます。使わないのであれば便利であってもIllustratorやPhotoshopなどのソフトは必要ないですよね。
フレームワークも同じで、Xcodeでプロジェクトを立ち上げたときには必要最小限のフレームワークしか使用されていません。そこから開発していくアプリの必要に応じて様々なフレームワークを取り込んでいきます。
フレームワークの利用はアプリ制作をしていく上でなくてはならないものであり、地図アプリやツイッター・Facebook投稿、さらには広告の設置などにも必要になります。

手拍子

第4講ではオブジェクティブ指向型プログラミングの概念だけでなく、while文やfor文を使った繰り返し処理、そして配列処理などプログラミングを行っていく上で頻繁に使用するテクニックも登場します。制作するアプリは非常にシンプルなものですが、その中身は非常に濃いものです。

繰り返しになりますが、第4講では独自クラスの作成、フレームワークの取り込み、UIPickerViewを利用を通じてObjective-cの基本となるクラス、インスタンス、メソッドの概念を学びます。Objective-cの概念や考え方は複雑であり、簡単に理解できるものではありません。ただ、このアプリマスターコースでアプリ制作を続けていくことによって少しずつ理解を深めていけるはずです。

最後により理解を深めたい方のためにリンクを紹介しておきます。
Objective-cの概念やオブジェクティブ指向型プログラミングについては様々な解説書がありますが、アップル社でも開発者向けのドキュメント(日本語です!!)を用意し、無料で配布しています。
そのものズバリ「Objective-Cの概念」なんてドキュメントもあるのでより理解を深めたい方は読まれることをおすすめします。
また、フレームワークの使い方などが書かれた日本語のプログラミングガイドなども用意されています。
iOS関連日本語ドキュメント https://developer.apple.com/jp/devcenter/ios/library/japanese.html

TEXT : 桑村治良(onTheHammock)

Rainbow Apps iPhoneアプリマスターコース講座紹介ブログ
講座紹介1:初めてのiOSアプリ
講座紹介2:カウンター
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ドル円換算機:RainbowApps iPhoneアプリマスターコース講座紹介3

2012/11/11

03:ドル円換算機

Counter

RainbowApps iPhoneアプリマスターコースの第3講では、ドル円換算機アプリの制作を行います。ユーザーがインプットした入力値を計算して出力値を出す、このフローを理解しプログラミングしていくことでメソッドの作り方、使い方などを学ぶことができます。

ドル円換算機アプリは、ユーザーがテキストフィールド(Text Field)に金額を入力し、キーボードの「Return」を押すと換算結果が表示されます。また、セグメンテッドコントロール(Segmented Control)により「ドル→円」換算と「円→ドル」換算の切り替えを行います。

まずStoryBoardでは動的なラベルを4つ配置します。

ドル円換算機

レートを表示するラベルの値はコード上で設定します。このアプリでは80.5円ですが、その時の通貨レートによって任意で変更することができます。
“円”と”ドル”の通貨ラベルは換算の切り替えを行った時に変化します。
結果ラベルには最初は0.00と入力しておきます。

さらにText FieldオブジェクトとSegmented Controlオブジェクトを配置します。

ドル円換算機

第2講座で制作したカウンターアプリは整数を扱うint型の変数を使用しましたが、今回は少数を扱うことができるdouble型の変数を使い換算を行います。

また「ドル→円」換算と「円→ドル」換算の切り替えをbool型の変数を使って、条件設定を行います。例えばbool型変数がTRUEなら「ドル→円」換算、FALSEなら「円→ドル」換算という具合です。この切り替えによりラベルに表示する通貨が変化します。

ドル円換算機

このアプリでは下記の3つのメソッドをコーディングします。
1.「円→ドル」「ドル→円」換算メソッド
2.通貨換算切り替えIBAction型メソッド
3.UITextFieldクラスのメソッド

1.「円→ドル」「ドル→円」換算メソッド

「円→ドル」換算が選ばれているときは、入力された円をレートで割った金額を計算し、その金額を結果ラベルに表示します。
【例】入力値:100(円) レート:1ドル80.5円 計算結果:1.24ドル
【計算式】100(円) / 80.5(レート) = 1.24(ドル)
※プログラム上では割り算の計算式は / (スラッシュ)を使用します。
「ドル→円」が選ばれているときは、入力されたドルにレートを掛けた金額を計算し、その金額を結果ラベルに表示します。
【例】入力値:100(ドル) レート:1ドル80.5円 計算結果:8050円
【計算式】100(ドル) * 80.5(レート) = 8050(円)
※プログラム上では掛け算の計算式は * (アスタリスク)を使用します。

2.通貨換算切り替えIBAction型メソッド

Segmented Controlの切り替えに対して、通貨ラベルを変化させます。また「円→ドル」「ドル→円」換算メソッドを使って、切り替えられた時の換算結果を結果ラベルに表示させます。
UISegmentedControlにはselectedSegmentIndexというプロパティが用意されており、セグメントの切り替えを管理することができます。

3.UITextFieldクラスの通知メソッド

テキストフィールドに金額を入力し、キーボードの「Return」が押されたときに呼ばれる処理です。
これは- (BOOL)textFieldShouldReturn:(UITextField *)textField;というUITextFieldクラスのデリゲート通知を使ったメソッドになります。
ユーザーが数字を入力しReturnを押すと、その数字をdouble型に変換し、「円→ドル」「ドル→円」換算メソッドを呼び出して結果を表示させます。

最後にStoryBoardでViewControllerで宣言したUILabel、UITextField、UISegmentedControlにひも付けします。またIBAction型メソッドもセグメンテッドコントロールにひも付けします。

これでドル円換算機の完成です。

ドル円換算機

この講座のポイントはメソッドの使い方を覚えることです。今回使用したUITextFieldクラスのメソッドのように、用意されたクラスメソッドも多くあるので、その使い方をよく理解しましょう。
iOSに用意された様々なクラスの機能を組み合わせることによってより高度なアプリを制作することができます。

TEXT : 桑村治良(onTheHammock)

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カウンター:RainbowApps iPhoneアプリマスターコース講座紹介2

2012/11/06

02:カウンター

Counter

RainbowApps iPhoneアプリマスターコースの第2講では、カウンターアプリを制作しながら、変数やインスタンス、UIオブジェクトなどの概念を学びます。また条件式や計算式を使用することによって、アプリを動かす仕組みを理解します。

カウンターアプリは「プラスボタン」を押すと画面上の数字がカウントアップされ、「マイナスボタン」を押すと数字がカウントダウンします。また「リセットボタン」を押すと数字は「0」になります。

Counter

この講座で理解したいポイントは数字をデータとして扱う場合はintやfloat、doubleといった型、文字列を扱う場合はNSString、ラベルはUILabel、ボタンはUIButtonというように、データの型を宣言し、コーディングしていくということです。

基本的なインターフェイス上のアクションメソッドは次の3つです。
1.「プラスボタン」が押されたらint型の変数に1を足します。
2.「マイナスボタン」が押されたらint型の変数から1を引きます。
3.「カウンターボタン」が押されたらint型の変数に0を代入します。

このint型の変数を画面上に表示するには文字列として扱わなくてはいけません。
なのでint型の変数をNSSTring型に変換し、画面上に配置したラベルに表示させます。

StoryBoardではLabelオブジェクトとButtonオブジェクトを3つ配置します。
各ボタンには対応するアクションメソッドを設定し、ラベルにはコード上で宣言しているUILabelをひも付けします。

Counter

以上が基本的なカウンターの仕組みとなりますが、この講座で制作する「カウンター」アプリはマイナスの数字は表示しないという工夫を施しています。
そこでint型の変数が0より大きいときだけ「マイナスボタン」が押されたときのメソッドを実行するという、if文を使った条件を設定します。

条件設定を複雑にすると数字によってラベルの文字の色を変化することも出来ますよ。

Counter

「カウンター」アプリの仕組みはシンプルなものですが、実用的なツールとして使用できるものです。プログラム上でデータを扱う基礎的な概念を理解し計算式や条件式の使い方を学べば、実際に使える簡単なアプリを作ることができます。

TEXT : 桑村治良(onTheHammock)

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初めてのiOSアプリ:RainbowApps iPhoneアプリマスターコース講座紹介1

2012/11/04

一昨日(2012.11.3)、藤沢でRainbowApps湘南校が開校しました。
その湘南校のiPhoneアプリマスターコースの講師を務めさせていただくことになったので、このブログで講座の内容の紹介をしていきたいと思います。
受講生の皆さん、また今後受講される方の復習・予習のポイントになれば幸いです。

01:My Very First App -初めてのiOSアプリ-

MyFirstApp

RainbowApps iPhoneアプリマスターコースの第1講では、iOSアプリの開発を行っていくために必要なXcodeの基礎的な使い方を学びます。そのために画面上のボタンを押すと表示されている文字が消え、もう一度押すと文字が表れるというシンプルなアプリを制作します。

この講座でのポイントは、下記の3つです。
1.UI設計ツール「StoryBoard」を使った画面設計
2.記述したコードとUIオブジェクトのひも付け
3.アプリの設定

1.UI設計ツール「StoryBoard」を使った画面設計

Xcodeで新規プロジェクトを立ち上げたら、StoryBoardを使って、画像、ボタン、テキストを表示するためのラベルといったオブジェクトを配置していきます。

StoryBoard

2.記述したコードとUIオブジェクトのひも付け

次にUIViewControllerファイルにコードを記述します。
ここではインスタンスの宣言や、ボタンを押したときのアクションとして、if文を使い、”もしラベルが隠れていなかったら、ラベルを隠す”、そうでない場合は”ラベルを隠さない”というメソッドを書きます。
そしてStoryBoard上に配置したオブジェクトに記述したインスタンスとメソッドをひも付けします。

StoryBoard

3.アプリの設定

アイコンやiPhone画面に表示される名前、アプリが縦向き(Portrait)か横向き(Landscape)かを設定します。

MyFirstApp

これで「My Very First App」の完成です。
非常にシンプルですが、このアプリを制作することでXcodeの基礎的な使い方を学ぶことができます。

TEXT : 桑村治良(onTheHammock)

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iTunes connectで入金口座の登録をしよう

2012/09/07

iTunes connectこれから自作のiPhoneアプリで一儲けしてやるぜー!! と意気込んでいる人はやっておかなくちゃいけないことがあります。
ズバリ入金口座の登録です。この設定をしておかないと、爆発的にアプリが売れたとしても入金先が無いということになります!!
その設定は相変わらず英語でわかりにくかったりするので、ここでやり方を紹介したいと思います。

そ・の・ま・え・に…

Apple社はアメリカの会社ですから、基本通貨はドルで考えます。
ドルを円に替えるためには手数料が発生します。
少し前まではiPhoneアプリの売上もこの手数料がかかったようで、最大だと¥4,000くらい掛かったそうです。
こいつは困ったもんだと思っていたんですが、昨年から日本の開発者への支払いに対して、Apple社が“全銀システム”に対応しました。
これによりアプリの売上の支払い手数料が掛からなくなりました。
そこで大事なポイントは2点です。
1.全銀システム(zengin code)をちゃんと指定すること。
2.口座名義はカタカナで行うこと。

実は、私もこの手数料問題についていろいろ危惧していて、Citi Bankに口座を開いたりと準備をしたのですが、
いろいろ調べてみると昨年変更があったことが分りました…。

さて、入金口座の設定などはリリースアプリの管理などを行うiTunes connectで行います。
Contracts, Tax, and Bankingのページで設定をしましょう。

iTunes connect

有料アプリについての契約かiAdについての契約かを選択します。
どうせなら、両方しちゃいましょう。
“Request”をクリックすると設定できます。

iTunes connect

設定するときに住所に変更がないか訊かれます。
変更がなければそのまま”Save”しましょう

iTunes connect

“Review Agreement”(同意書)が表示されますので問題なければアグリーしときましょう。
次に”Contact Info”、”Bank Info”、”Tax Info”の設定をそれぞれ行います。

iTunes connect

まずは”Contact Info”から。Company Contactsという画面が出てくるので、”Add New Contact”ボタンをクリックしましょう。
名前、メアド、Title(肩書き)、電話番号を入力します。Fax番号はオプションで必須ではありません。
Contact情報を入力し保存すると、Senior ManagementやFinancialなどの役職で設定が行えるようになります。
個人開発者は全部1人でやってるわけですから、全部の役職を担当していることにすればいいじゃないでしょうか。

iTunes connect

これで右下の”Done”ボタンを押したら設定終了です。
続いて”Bank Info”の設定をしましょう。
設定画面を開くと”Choose Bank Account”という横に”Select One”というプルダウンメニューが表示されています。
しかし、設定をしなくてはこれを選ぶことはできません。
“Add Bank Account”で銀行口座の設定を行いましょう。

iTunes connect

口座の設定では、まず自分の口座がある銀行の国を訊ねられます。
そして”Japan”で設定すると”Zengin Code”の入力画面が表れます。
先に記述した正確に登録しましょうというアレですね。
Zengin Codeは銀行コードと支店コードの組み合わせですが、この入力画面からも検索することができます。
ただし、日本語で”みずほ銀行”と打っても検索は出てきません。
検索キーを”=”から”starts with”にして、mizuhoなどの文字列で検索してみてください。
続いて銀行のPostal Code(郵便番号)を入力したら、さっくりZengin Codeが見つかります。

Zengin Codeが入力されたら銀行の名前と住所が自動的に入力されます(なぜか支店名は入力されない)。
続いて7桁の銀行口座を入力しましょう(確認のため2度入力)。
Account Holder Nameは口座名義です。
この口座の名義がカタカナの場合、カタカナで入力しましょう!!
注意書きにも書かれていますが、銀行に登録した文字列と一致しない場合は支払いが滞る可能性があるそうですよ。
Bank Account Typeは”普通”か”当座”を選べます。
ローマ字表記で”FUTU”や”TOZA”と書いてるので迷うことはありません。
Bank Account CurrencyはJPY-Japanese Yenを選びましょう。

iTunes conncet

これだけ入力したら確認画面が表示されるので、問題がなければSaveしましょう。
これでようやく、Bank Infoの設定ができます。

さあ、続いて”Tax Info”の設定です。
アメリカ、カナダ、オーストラリア(有料アプリの設定のみ)から選択できるのでアメリカを選びましょう。

iTunes connect

まず、あなたはアメリカ市民(アメリカ在住)ですか? と訊かれます。
Noですね。
続いてアメリカで事業をしていますか? と訊かれます。
Noですよ。
この2つの質問のNoをすることでCertificate of Foreign Status Beneficial Ownerのページが表示されます。
これは”米国非居住者用の免税書類”のようです(多分…)。
一度送信すると変更することは出来ないので注意しましょう。
基本的には”Individual or Organization Name”や”Country of incorporation”など登録している情報は既に入力されています。
入力するのは”Type of Beneficial Owner”と”Title”くらいです。
“Type of Beneficial Owner”は個人開発者の場合は”Individual/Solo Proprietor”を選択しましょう。
Titleは肩書きのことなので、Contact Infoで設定した肩書きを入力しましょう。
あと”I declare that〜”で始まる宣誓分にチェックを入れなければいけません。
これで入力は終了です。
そして右下の”Confirm”ボタンを押すと、下記の注意を促されます。
“Once you submit this form, you will not be able to make change via iTunes Connect.”

iTunes connect

一回提出しちゃったら、変更することは出来ないよーってことですね。念入りです…。
そして右下のボタンがConfirmからSubmitに変わりました。
これでSubmitを押すと”Tax Info”の設定は終了です。
iAdの設定も有料アプリの設定も基本的には同じです。一度やってしまえば、簡単でしょう。
おつかれさまでした〜。

この記事を執筆するにあたり以下のサイトを参考にさせて頂きました。
ありがとうございました!!

iPhone使いへの道 Contracts, Tax, and Banking 銀行と税金の契約
Macで遊んでる「アプリの売上代金を手数料なしで全額受け取る方法」
あらきんぐのiPhoneアプリ開発ブログ iPhoneアプリの売上金を手数料0円で受け取る方法



Rainbow Apps iPhoneアプリマスターコース講座紹介ブログ
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講座紹介4:手拍子アプリ
講座紹介5:クイズアプリ
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七転八倒 || 七転八起

2012/08/31

8月も最後の1日ということで、久しぶりのブログです。

iPhoneアプリ「横浜西洋館散歩」をリリースしたのが5/14でした。
それからアプリ開発をしていなかったのかというとそんなことはなく、むしろガッツリと開発の日々でした。
朝から一歩も外に出ることがない日なんてのもしばしばありまして、おかげで5kgほど体重が増えました…。
pohoto1

先日、信越トレイルに行ってきたのですが、体重増加でこのアリサマです!!

これまでonTheHammockでリリースしたCatchUpAcorns、CostSaver、横浜西洋館散歩という3つのアプリは、
レーベルを始動させる前から準備していたもので、この3つをリリースした後には”アプリ”が”仕事”になればいいなあと思っていました。

おかげさまで3つのアプリはいろんなメディアに紹介していただき、onTheHammockは順調なスタートを切ることができました。
そして自分の仕事も4月頃から、”アプリ”が中心となってきました。
すごく、すごく、ありがたいことです。

実は、まだ世に出ていないですがこの数ヶ月で3つのアプリ制作に携わりました。
私自身、制作者(エンジニア、デザイナー)としてチャレジングな期間であったと思います。
プレッシャーもあったし、いろいろ迷いもありました。
人とモノ作りをするというのは楽しくて、素晴らしい結果を生み出すこともありますが、むずかしい面もあり、時に上手くいかないこともあります。
まあ愚痴や罵詈雑言でこのページを埋め尽くすこともできるんですが、それをグッと飲みこめるようにもなりました。

そして、結果としてちゃんと仕事もできたことは、やはりありがたいことです。
私が制作に携わった3つのアプリは順次リリースされ次第、ここでも紹介できればと思っています。

さて、”アプリ”を”仕事”にするにはいくつかのやり方があります。

私がこの数ヶ月やってきたのは、アプリ開発の仕事でした。
つまり、既にアプリの企画があり、その制作を承るという仕事です。
報酬は案件内容を訊きこちらで御見積書を作って提出することもあれば、最初から予算を提示されることもあります。
これが収入という面では一番わかりやすいかもしれません。

アプリを有料で売るという方法もあります。
この場合、一般的にはiPhoneなら”App Store”、Androidなら”Google Play”で販売しますがどちらも売上の30%を納めることになります。
例えば¥85のアプリが1,000本売れたら、30%の¥25,500をマーケットに納め、¥59,500が開発者に入ります。
またアプリ内で販売をおこなうアプリ内課金もあります。例えばあるゲームのアイテムを有料で販売するというものです。これだと無料アプリとしてリリースして、新たなコンテンツを有料販売することもできます。
有料アプリ販売は、そのアプリ自体がどれだけ売れるのかリリースしてみないことにはわかりません。

App Anie

App Anieの調査によると日本人は世界一アプリにお金を払うという結果がでました。これは日本のゲームアプリの特質、またリワード広告に秘密があるようです。
TechCrunch「日本人は世界一アプリにお金を払う人種? 1,000万ダウンロード分析して気付いた日本と海外の違い

 

そして、広告収入という方法があります。
スマホ広告の多くはクリック広告です。つまりユーザーがその広告をタップ(クリック)するごとに広告収入が発生するものです。
他にはユーザーが広告を見た回数により広告収入が発生するインプレッション広告や、アプリ経由で広告主のサービスへと導くリワード広告があります。リワード広告は、例えばアプリ経由でユーザーがあるサービスの会員になったら広告収益が発生するものです。この場合、ユーザーにもメリットを提供するためにサービスに加入したらアイテムをゲットできるといった仕組みになっていることが多いです。例えば○○の会員になったらコインを300枚ゲット!」といったようなものですね。
アプリの広告も収益自体がどれだけのものになるかは、リリースしてみないことにはわかりません。

“アプリ”を”仕事”にする方法は他にもいろいろあると思います。
おそらく自分もトライ&エラーを繰り返しながらベターな方法を探っていくということは、この先ずっと続くことでしょう。そんなことを考えているときに、生まれたのが”アプデポ”というサービスのアイディアでした。

アプデポは個人ディベロッパーの方などが開発したオリジナルアプリを汎用性のあるカタログ事例として紹介し、アプリ開発の仕事を生み出そうというサービスです。

appdepots

そもそもの発想はせっかく作ったアプリをリリースして、ウケなければそれで終わりっていうのはもったいないということでした。
また、開発ニーズはたくさんあるのに、それを形にするブリッジ(アプリのビジョンを描くためのサポート)がないのではとも思ってました。
そんでもって、個人でも協力すれば大手に対抗できるぜーっていう考え方はonTheHammockと一緒ですね。

ご興味のある方はアプデポのサイトをご覧ください。
アプデポ http://appdepots.com

 

そんなわけで、この数ヶ月は机に齧りついて仕事をしていたような日々でした。
しかし、その反動で8月はちょっと遊んじゃったかなーという気もします。
なので来月からは、これまで以上に異常に気合いを入れて仕事をしますので、皆様なにとぞよろしくお願いします!

onTheHammock・桑村治良


 

街ナビアプリ”横浜西洋館散歩”が出来るまで

YSSBlog
2012/05/30

街ナビアプリ「横浜西洋館散歩」がリリースされて2週間が経ちました。
おかげさまでいろんなメディアに紹介していただき、順調なスタートを切ることが出来ました。
本当にありがとうございます!

 

初日にはinternet.comに紹介して頂き、それがYahoo! ニュースexciteニュースとして配信されました。
またAppBankiPhoneアプリ帝国などアプリ紹介サイトでもレビューを書いて頂き、いろいろな方にこの「横浜西洋館散歩」を知ってもらうことが出来ました。

 

さてApp Storeには”旅行”(無料)というカテゴリがあり、「横浜西洋館散歩」もここに入っています。
この”旅行”というカテゴリは定番アプリとなっている「Google Earth」や「トリップアドバイザー」「楽天トラベル」などが上位ランキングを占めています。このなかに「横浜西洋館散歩」という、ある意味ニッチなアプリが入ったことは嬉しくもあり、不思議な感じもしました。

 

App Store

※5/14のApp Store(旅行/ 無料)の様子。この日は何度もApp Storeを起動して、順位をチェックしました(笑)。

 

そもそも「横浜西洋館散歩」プロジェクトは横浜在住の女子メンバーに山手の西洋館ファンがいて、彼女の発案によりスタートしました。

 

私は西洋館のある山手地区に行くことは初めてだったんですが、その住宅街なかにいくつもの公園がありそこに西洋館が保存・管理されていることに驚きました。
また、この地区に教会など歴史的建造物も多くあり、さまざまな記念碑もあります。
江戸時代末期から明治・大正・昭和と日本の近代化の窓口となった地区だけに、この山手という街自体が”博物館”のように思えました。

 

“横浜西洋館散歩”のコピーでは”横浜山手の街をミュージアムにします”と掲げています。
しかし、本当は順序が逆なんです。
我々には既にこの街が”ミュージアム”のように見えました。
だから博物館や美術館にある”音声ガイド”というアイディアが生まれたんです。
だって、せっかくの作品を前にしてアプリなんて見ている必要はないですからね。
音声で解説を聞いて、目の前にある建築物を楽しんでもらいたい。

 

ただ、この街を博物館としてとらえるとその敷地面積は広大です。
西洋館はこの山手地区の4つの公園に点在し、さらに外人墓地や記念碑といった見所は街の至る所にあります。
だから通知機能というアイディアが生まれました。
また散歩する楽しさ、発見する面白さを大事にしたかったので、
この街に行かなければ得られない情報を盛り込むことにしました。
隠れ家的なカフェや穴場スポットなどの情報は現地に行かなければ見ることは出来ません。

 

UseCase

「横浜西洋館散歩」企画書用に作ったUseCase図。現地で使える機能を言葉で説明するのは難しいんです。

 

さて、街を紹介するアプリですから、テキストや写真などコンテンツが重要になります。
既に山手地区を紹介したコンテンツはたくさんあります。
なによりこの西洋館を管理する公益財団法人横浜市緑の協会様の「山手西洋館」Webサイトが素晴らしいものでした。西洋館を紹介するなら、このサイトのコンテンツが最適です。

そして 「横浜西洋館散歩」は緑の協会に全面協力頂き、同協会が保有するテキスト、写真、地図を使わせてもらい作成しました。また各ページには「山手西洋館」にリンクを貼り、連携させて頂いています。

 

SeiyohkanSanpoKikakusyo

「横浜西洋館散歩」企画書に掲載したコンセプトです。この”街をミュージアムにする”という言葉はコピーとしても使うことにしました。

 

“横浜西洋館散歩”をリリースして、まだ2週間ですが、我々としてはこの街に来られる人たちがずっと使い続けてくれるような息の長いアプリにしたいと思っています。
アプリって生まれて、あっという間に消えていくものも多いんです。
このアプリは街の移り変わりを反映させて、山手の街ナビアプリとして定着させていきたいと思っています。

onTheHammock・桑村治良

SeiyohkanPostCard

※山手の各西洋館に「横浜西洋館散歩」のポストカードフライヤーを設置して頂きました。
山手西洋館では6/2〜6/10まで「2012山手西洋館 フェスタ JUNE~花と器のハーモニー」が開催されます。西洋館が素晴らしい装飾アートで彩られるとのこと。おすすめです!

 

2012 横浜山手西洋館 ~花と器のハーモニー~ http://www2.yamate-seiyoukan.org/event/event/hanatoutuwa-2012

 

iPhoneアプリ申請の道 Part3

2012/05/09

前回のブログではiTunes Connectでのアプリ申請の手順を紹介しました。
アプリ申請まであとちょっとです。
今回はXcode4.3を使ったアプリのアップロードです。

まずは申請するアプリのプロジェクトファイルを開きます。
プロジェクトの設定画面のBuild LocationsのPer-configuration Build Products PathにDistributionの項目を追加します。
同じくPer-configuration Intermediate Build Puroducts PathにもDistributionの項目を追加しました。
※これはディストリビューション用にプロジェクトファイルのアーカイブを作成するために必要なのだと思います。←違うかも。

また設定画面のCode SigningのCode Signing IdentityのDistributionの項目をiPhone Distributionに設定しました。

Step12

続いてProductメニューからArchiveを実行します。
成功したらOrganizerのArchivesの画面が開きます。

右側に”Validate”と””Distribute”のボタンがあるので、まずはValidateボタンを押してアプリの検証を行います。
iTunes Connectのユーザー名とパスワードを求められるので入力して実行してください。
検証が成功したらArchivesの画面にPassed Validationというステータスの項目が出来ます。

step13_Image

続いてDistributeボタンを押します。
※これが以前のXcodeのバージョンだと”Submit”ボタンでした。
App Storeで一般公開するのか、Ad-Hocなのか訊かれるので適切なのを選びましょう。
これでNextボタンを押すとプロジェクトファイルのアップロードが始まります。

Step14

アップロードができたらSubmittedというステータスの項目が出来ました。

ここまで済むとiTunes Storeから”Your app status is Waiting For Review”というメールが届きます。
iTunes Connectにアクセスしてみると確かにステータスが”Waiting For Review”になりました。
これはApp Storeの審査待ちの状態です。
大体一週間くらいで、このステータスが”In Review”に変わり審査が始まります。
※これもメールで通知が来ます。

審査が通れば、このステータスは”Ready for Sale”に変わります。

step15_image
では、審査が通らなければ…。
“App Submission Feedback”というメールが送られてきます。
そしてiTunes ConnectにアクセスするとRejectedの文字が…。
つまり審査が通らなかったわけですね。

“Resolution Center”というページをチェックすると、審査が通らなかった理由が書かれています。
申請を取りやめて、指摘された部分を改善をしてから再度アップロードしましょう!!



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iPhoneアプリ申請の道 Part2

shinseinomiti2
2012/05/08

またしても、お久しぶりのブログです。
さて前回のブログに引き続きiPhoneアプリ申請の手順を紹介します。

iTunes Connectで申請手続きを行っているとBundle IDという項目を埋めなくてはいけませんでした。Bundle IDとはこれから申請しようとしているアプリのプロジェクトファイルのIDです。iOSアプリ開発者のためのサイト”iOS Dev Center”で設定しなくてはいけません。

しかし、ここにはBundle IDを設定する場所はありません。が、App IDsというものを設定する場所はあります。
iOS Dev Centerの説明によるとApp IDsとは “Bundle Seed ID” and a traditional CF Bundle ID (or Bundle Identifier)と記述されています。どうやらこれがBundle IDになるっぽいです。
STEP5_image
さて、Bundle IDを作るためにはプロビジョニングファイルというものを作成しなくてはいけません。プロビジョニングファイルとはアプリを公開するための前準備に必要なものであり、このファイルにはApp ID、開発者ID、デバイスIDが埋め込まれています。要するにプロビジョニングファイルとはアプリとそれを作った開発者を一致させる証明書みたいなものですね。

では、App IDの設定をします。このIDは好きな文字列で付けてもかまわないっぽいんですが、アップルは”逆ドメイン名の形式の文字列を使用”することを勧めています(例:com.domainname.appname)。
まあ、言う通りにしておきましょう。
さて、IDを入力して”Submit”ボタンを押すとApp ID’sが登録されました。

それでは、ようやくプロビジョニングファイルの作成です。
“Provisioning”作成画面で、Distributionタブから”New Profile”を作成します。

STEP6_image

ここでの設定は以下の通りです。
・Distribution Method=”App Store”か”Ad Hoc”を選択する。
※Ad Hocとは限定的に使用する場合に選択します(社内のみで試用するアプリとか公開しないもの)。App Storeは一般公開です。
・Profile Name=プロフィール欄に反映される名前です。
・Distribution Certificate=開発者証明書の意味ですね。
・App ID=さきほど作ったApp IDを選択します。
以上の設定をしてSubmitボタンを押すとProvisioning Profileが作成されます。

Step7image

このファイルをダウンロードし、ダブルクリックして実行します。

step8_image

さて、iTunes Connectに戻りまます。
Bundle IDの設定項目で、作成したProvisioning Profileが反映されています。
もちろんこれを選択します。

続いて以下の設定を行います。
・Availability Date=アプリの公開日。
・Price Tier=アプリの価格。
・Discount for Educational Institutions=教育機関向け割引。
※App Store Pricing Matrixをクリックすると販売価格一覧表が表示されます。

Step9_image

さらに以下の設定を行います。
・Version Number=アプリのバージョンナンバーです。
・Copyright=このアプリの帰属先ですね。
・Primary Category=第一カテゴリ。これがAppStoreのカテゴリに反映されます。
・Secondary Category (optional)=第二のカテゴリー。
・Review Notes (optional)=審査のためのアプリの説明などを書く。

お次はアプリに以下の表現が入るかどうかチェックを入れます。

・Cartoon or Fantasy Violence=ファンタジーやアニメキャラによる暴力描写。
・Realistic Violence=リアルな暴力描写。
・Sexual Content or Nudity=性的なコンテンツやヌード。
・Profanity or Crude Humor=冒涜的もしくは下品なユーモア。
・Alcohol, Tobacco, or Drug Use or References=アルコール、タバコ、薬物使用に関すること。
・Mature/Suggestive Themes=みだらで挑発的な内容か。
・Simulated Gambling=ギャンブル的なものかどうか。
・Horror/Fear Themes=ホラー的な内容か。
・Prolonged Graphic or Sadistic Realistic Violence=サディスティックな暴力描写。
・Graphic Sexual Content and Nudity=性的なヌード描写。
このチェック項目によって、アプリのレーディングが決まります。

Step10

最後にメタデータを記述します。
メタデータはユーザーがApp Storeでこのアプリを探すときに関係してくるものです。
なので、ちゃんと考えて記入しましょう。

項目は以下の通りです。
・Description=これはApp Storeに表示されるアプリの説明文です。
・Keywords=検索のためのキーワードです。複数のキーワードを設定する場合はカンマで区切って入力します。
・Support Email Address=自分のメアドなどを入れましょう。
・Support URL=アプリのサポートサイトですね。Facebookページでも良いっぽいです。
・Marketing URL (optional)=アプリ専用のプロモーションサイトということでしょうか。まあオプションなのであれば記入。

・EULA=使用許諾契約書を提供する場合に設定します。私は面倒なので設定しません。設定しなければお任せです。

そして最大5枚までのスクリーンショットをアップできます。iPad用のスクリーンショットもあればアップします。
最後にアプリ内で暗号化処理があるかどうかを訊かれます。

step11_image

これでiTunes Connectの設定は完了しました!!
アプリのステータスがwaiting for uploadになっています。
じゃあ、Xcodeでデータをアップしましょう!!




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iPhoneアプリ申請の道 Part1

2012/04/14

勉強会イメージ
お久しぶりのブログです。
先日、onTheHammockのクリエイターとiPhoneアプリ申請のための勉強会を行いました。
っつても参加人数3人ですが。

さてiPhoneアプリの申請は、iTunes ConnectというWebベースのツールで行います。
このツールは基本的に英語がベースとなっています。
…やっかいですね。

でもググれば申請方法を紹介したWebサイトは多数あります。
私もその先達の教示によって、アプリ申請を行いました。
ただ、この申請のやり方っていうのも細かなところでちょこちょこと変わったりするんです。
なので、onTheHammockとしても申請手順(2012年4月時点)を記録しておくことにしました。

Step1

まず申請のための必要素材はあらかじめ準備しておきましょう。
アプリ申請に必要な素材とは以下のものになります。

・アプリ名(App Name)
・アプリの説明文(Description)
・検索のためのキーワード(keywords)
・サポート用メアド(Support Email Address)
・サポート用サイト(Support URL)
・そのアプリのプロジェクトバンドルファイル
・アプリのアイコン
・スクリーンショット

なぜ事前準備が必要なのかというと、上記のことをああだこうだと準備しながら設定しているとタイムアウトして入力した情報が消えてしまうからです。

Step2

ではiTunes Connectでアプリの登録をしましょう。

1.まずはiTunes Connectにログインします。
2.”Manage your application”(あなたのアプリ管理ページ)に入ります。
3.”Add new app”(新しいアプリの追加)ボタンを押します。

Step3

4.App Information”にアプリ情報を記入します。

さて、この4で「???」な部分が出てきます。

“App Information”に記入するのは下記の項目です。
・Default Language
・App Name
・SKU Number
・Bundle ID

Step4

言語設定とアプリの名前の記入の仕方はわかると思います。
問題はSKUとBundle IDです。

SKU NumberとはStock keeping unitの略です。まあ在庫管理番号みたいなものと考えればいいでしょう。なので好きな英数字を付けましょう。当然、いくつもアプリを申請してる人は重複がないようにしなくちゃいけないです。管理番号ですから。

BundleIDは自分がつくったアプリのプロジェクトファイル(プロジェクトを構成するファイル群)を識別するものです。要するにアプリのIDのことです。これはiTunes Connectで適当に設定するわけにはいきません。iOS Dev Centerで行う必要があります。
ただ。申請の時点でまだBundle IDを作ってない場合は、iTunes connectからiOS Deperoper Centerに飛んで作ることが出来ます。
※実は今回、私は作るのを忘れてました!! なので、申請時に作りました!!

さて長くなりそうなので、以降の手順は次回のブログで紹介します!!




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