ネパール電気事情。計画停電に翻弄される日々。


ネパールは電力が不安定です。ヒマラヤ山脈からの水を利用した水力発電がメインだそうですが、電力の供給がなかなか追いつかないようで、どの地域でも1日2回(朝・午後~夕方)に計画停電があります。これは大地震の前から行われている事です。供給が追いつかない理由はいろいろありそうですが、国民の便利を差し置いて、インドに電気を売っているというウワサもあるそうです。

さて、この計画停電、ネパールを7つのグループに分けて、エリアごとに停電の時間帯が変わります。さらに、曜日ごとにも停電の時間帯が変わるので、今日の停電が「6:00~8:00 / 13:00~17:00」だったからといって、次の日もそのつもりでいると全然違う時間だったりして、予定が狂ってしまいます。

計画停電のことは入国前に調査済みだったので、それを考慮した仕事と生活の予定を立てていました。が…。ほんの数日の滞在で気づいたこと

・計画停電は、政府が発表している計画停電表どおりでない時もある。

・ホテルが停電ということは、町全体が停電中である。
・こんなにネパールが蒸し暑くて灼熱だとは…

・雨季は涼しいと聞いていたけど、そうでもない。
・熱中症ってツライ。(熱中症になりました)
・クーラーがないとツライ。
・楽観的な上司(旦那)の意見を無視して、ソーラーバッテリーを持ってきて良かった。

クーラーの切れた部屋は蒸し風呂状態で、とても仕事ができる状態ではありません。そうかといって、MacBookを持って外へ出るも、周辺のカフェなども計画停電中なので、あつい。。電気がついていなくて暗い。。。

良いホテルでは自家発電装置を完備していますが、それでもやはり不安定で、突然電気が止まったりします。電力が不安定な原因は、このテキトーすぎる電線(下記写真)に問題があるンじゃ..?と思ったりもします。グルグル巻きのワイヤーが、何かのオブジェのようです。
electricwire

電気の無駄遣いはしない派ですが、この計画停電が、エネルギーについてより真剣に考えるキッカケにもなりました。
電力が使えないのはいろいろとツライのだけど、見方を変えれば良い事でもあるのかな?

MacやiPhoneの充電時間を考えるようになり(プラグにさしっぱなしにしない)、ドライヤーとクーラーを併用しないように気を使ったり、Macの電源も付けっぱなしで放置しないようにしたりと、電力に配慮しているうちに、日本も「計画停電」を実施したら、誰しもがパワーの無駄遣いをしなくなるかもね。と、東日本大震災の時の計画停電を思い出しました。

このサイクルを受入れて、当然のように生活しているネパールの人ってすごい。そんなことを考えながら、日々、停電と暑さと格闘しています。

ちなみに、停電対策にソーラーパネルを持参してきました。iPhoneは100%充電できます(晴れの日only)。
battery
早く「計画停電」になれなきゃ!(滞在中のポカラは「グループ4」です)

timetableネパール計画停電表(在ネパール日本国大使館HPへ)